片麻痺の執行役員

おすすめしたいこの1冊

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離職率5% 無印良品流 人間育成

無印良品の、人の育て方 “いいサラリーマン"は、会社を滅ぼす

無印良品では

人材育成をしていません。

人間育成をしています。

 

 

 

冒頭に出てくるこの言葉の本質こそが

現在の無印良品を支えているのだと

改めて感じた。

 

著者である松井氏は仕組みづくりの天才である。

この書は人材育成においての基準書と言える。

 

 

 

人事移動は企業にとって

良い部分もありリスクの面もある。

良品計画においては

その人事移動においても非常に大胆だ。

 

賛否両論あるとは思うが

このような改革があるからこそ

停滞では無く常に躍進するブランドとなると

私は感じる。

 

 

組織の硬直化をどのように防ぐか

どのようにしたら社員の視野を広げられるのか

様々な経験を通し育成していく。

 

 

後半にかけては具体的に

チームの作り方

リーダーの育て方など

分かり易く纏められている。

 

 

「いいサラリーマンは会社を滅ぼす」

非常に強烈な言葉ではあるが

組織にマンネリを感じたり

社員に挑戦する意欲が見られないなど

固まった思考を解き放つ為にも

読んでおきたい1冊だ。

参謀の役割とは

参謀の思考法――トップに信頼されるプロフェッショナルの条件

企業において

社長において

必ず名脇役たる参謀の存在がある。

名経営者の傍らには名参謀

 

本田宗一郎には藤沢武夫

井深大には盛田昭夫

 

 

時代の潮流を見極める参謀の存在があってこそ

企業は成長し続けることができる。

 

 

現場と経営者との距離感が

あらゆる問題点を増幅させる

 

現場に近い距離感を保ちながら

机上の空論に陥いる事の無い

戦略を示し、導いていく。

 

現場での人間関係の作り方

先回りという事前準備の重要性

上層部と対峙できる責任感と決意

 

 

著者自らの経験をもとに

非常に分かり易く記されている。

現在部長職や役員にあたる人へ

是非読んでいただきたい。

世界的企業P&G 成功のマニュアル

1年で成果を出す P&G式10の習慣 (祥伝社黄金文庫)

名だたるマーケター、ブランドマネージャーを輩出するプロクターアンドギャンブル

ファブリーズと言ったらお分かりだろう。

言わずと知れた世界最大の消費財メーカーP&G

 

 

そのP&Gのマニュアルと言っても良い。

戦略や戦術についての書籍は多いが

習慣について事細かく書かれており

非常に分かり易く読みやすい。

 

チームの作り方

メンバーへのリスペクト

組織的に機能させていく

生きたマニュアルそのものだ。

 

 

 

プロジェクトの成功要因を

社内全体で共有化し

ノウハウとして蓄積していく

だからトップブランドを走り続ける事ができ

優れた人材を生み出すのだろう。

 

 

読んだその日から実践できる事が多く

コンサルティング的な上から目線も無い

 

今でも身に付いているが

書類、企画書はA4用紙1枚

 

いたってシンプルだが

この、分かり易く伝えるという習慣こそが

大きなポイントであると感じる。

 

伝説の起業家 江副浩正

 


起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

現在の日本経済界において

リクルート出身の経営者、起業家は どれだけいるだろうか。

 

人材輩出企業として

メガベンチャー企業として

日本経済を牽引し続けるDNAは 1人の天才から受け継がれる。

株式会社リクルート創業者 江副浩正

 

江副浩正の生い立ちから かなり丁寧に綴られており

自叙伝といっても良いだろう。

 

驚くべきは江副氏の発想力であり先見性だ。

本書を読んで学ぶべき点は数多くあるが

天才的な思考、行動力など 枠に囚われないイノベーター

とても真似できそうにもない。

 

 

世間で騒がれる事件さえ起こらなければ

GAFAに匹敵する日本企業が生まれていただろう

 

 

昭和の時代から平成へと 日本経済を語る上で 外せないリクルート事件

どのようにして歯車がズレていったのか 非常に分かりやすかった。

 

 

現代の閉塞感漂う社会に生きる

20代から40代のビジネスマンに 是非読んでもらいたい1冊だ。

課長・部長職は必読

取締役の心得

 

取締役の心得

タイトルだけ見ると

何ともお堅く難しく思えるが

中身は非常に分かり易く読みやすい。

 

自己啓発本は数多く出版されているが

選ぶ基準として1つオススメしたいのが

 

自分の置かれている職位

いわゆる役職、ポジションの

1つ上もしくは2つ上の書籍を読むこと

 

そうする事により

自分に何が不足しているのか

また、上司や会社が何を求めているのか

何を考え、どう行動するべきか。

俯瞰して理解することができる

 

 

この1冊には

取締役としてのマネジメント

トップに対しての姿勢

管理職の育成

リスクと責任の取り方

時間の使い方など

何時も傍らに置いておきたい1冊だ。

取締役の心得

取締役の心得

Amazon

良品計画のアイデンティティー

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

主張しないデザイン

簡素化したパッケージ

ひと目で伝わる無印良品

 

ブランドなきブランド

無印のコンセプトである。

 

ここまでブランディングに成功した企業は

どれだけあるだろうか。

 

 

世界で愛されるMUJI

海外571店 国内497店 店舗数1068の

言わずと知れたグローバル企業

株式会社良品計画

 

衣類、生活雑貨、電化製品、食料品

あらゆるカテゴリーを持ちながら

無印らしさを追求する。

 

 

良品計画アイデンティティーは

商品開発に留まらない。

 

社員教育の礎となる

現場に沿ったマニュアルが存在するからこそ

ブランドは守られていく。

 

 

一般的なマニュアルと違い

現場で更新されていく

血の通った 1つの業務基準書である。

 

仕事のスキルやノウハウを蓄積する

その仕組みそのものを構築することが

企業にとっていかに重要であるか

まさに仕組みが9割である。

 

優秀な人材を育てたい。

もっと企業を成長させたい。

業種問わず全ての企業にあてはまるだろう。

 

目の前の業務ばかりを追わず

企業を存続させるためにも

構築すべきは業務基準書であると感じた。

情熱のマーケター 森岡毅

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)

マーケティングをされている方であれば

知らない人はいないでしょう。

日本を誇るマーケターであり実業家 森岡毅。

 

世界企業P&Gのブランドマネージャー

ウエラジャパン副代表

 

輝かしい実績を残し、当時経営難だったUSJ

たった数年で 日本を代表する テーマパークへと変貌させた 情熱のマーケター。

 

そう森岡毅氏の魅力は 人間性に溢れ 情熱的なのだ。

 

マーケティングというと

コンサルティングやら統計やら

実務とかけ離れた理想論的な書籍が多い。

 

それとは違い 血が通っている

そう、常に向こう側にいる ひとりひとりの笑顔を追い求めている。

 

マーケティングとは何かからはじまり

体験談も多く、実体験に基いた手法など かなり実用的である。

マーケターのみならず 全てのビジネスマンにとっても 学びが多い1冊である。

実業家 藤田晋の原点

渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉

言わずと知れた

サイバーエージェント代表取締役社長

藤田晋の原点とも言える1冊。

渋谷ではたらく社長の告白

 

著者が青年実業家を目指す

大学在学中の出来事から

上場に至る経緯まで

あっという間に読み終えてしまった。

 

今から15年前の2007年に発刊。

時代はyoutubeなど

先進的なウェブサービス

日本で展開された年でもあり

インターネットビジネスの転換期とも言える。

 

藤田晋と言えば時代の寵児でもあり

最年少で上場を果たしたカリスマでもある。

 

しかし、生まれながらの天才はいないと言うが

それは著者も当てはまりそうだ。

 

営業力と

熱意と

勢い

 

それさえあればどうにでもなる!

そう思わせる1冊だ。

 

企業として何を生み出し

何を提供していくか

それは後から考えればよい。

 

先ずは起業する事。

 

その熱量を感じていくと

今、自身に降りかかる課題など

大した問題ではない

 

そう

最も大切なのは

成し遂げたいという

情熱である。

 

スッと肩のチカラが抜けていく。

 

起業を目指す人

新規プロジェクトに挑戦する人

読むべき1冊だ。

アイリスオーヤマ 大山会長著

いかなる時代環境でも利益を出す仕組み

このコロナ禍においても勢いを落とさない

アイリスオーヤマ 大山会長のビジネス書

 

世界がコロナウイルスの脅威にさらされた2020年9月発刊の書。

いち早く国産の不織布マスクの製造に着手した

日本を代表するナショナルブランド

 

2011年の東日本大震災の後もLED照明を国内大量生産に着手。

 

常にビジネスチャンスを捉え躍進していく

「ピンチを必ずチャンスに変える経営」の遺伝子が企業を強くする

 

経営の原点となる「大山ブロー工業所」から「アイリスオーヤマ」に社名変更した時の

経営理念第1条は「いかなる時代環境においても利益の出せる仕組みを確立する」

まさにアイリスオーヤマにとってはピンチはチャンスなのだ。

 

大山氏曰く、社長の仕事は「長期視点に立った事業構想と、それを実現するための仕組みの確立・改善」

仕組みこそが企業を成長へと導き存続させる。

 

アイリスオーヤマの商品は他ナショナルブランドとは一線を画す。

アイリスオーヤマは○○業 とひとくくりでは語れない幅広い商品群。

それは常に消費者の目線に立った、ユーザーインの発想力、商品企画力の賜物であろう。

 

新市場への挑戦も果敢だ。

経常利益の50%を新市場開拓へも投資に回す。

他の企業はどうだろうか。

このコロナ禍の時代の潮流において投資へ回す決断のできる経営者がどれほどいるだろうか。

そういう常に攻めの姿勢が時代を見極めるのだろう。